実機ティーチング

お客様先にあるロボットにてティーチング作業を行います。

産業用ロボットは、自動車を生産する工場で、「溶接する」「重たいものを運ぶ」「塗装する」「接着剤を塗る」という工程を担っておりますが、その中で溶接工程は非常にロボット台数が多く、高度な技術が求められます。当社は、そんな溶接工程のご依頼を多くいただいており、そこで培った高度な技術を提供します。

作業の流れ

生産ライン上の1つの工程には2~10台のロボットがあります。まず各ロボットの役割を確認。次に工程で必要な各ロボットの動きを細かく洗い出します。「ショートカットできる動きはないか」「動作を変えてトータル時間を短縮できないか」を考えることが大切です。
ティーチングペンダントというコントローラーでプログラムを組み、ロボットに動作を記憶させます。ロボット同士が干渉せずに動くように1箇所ずつ。ロボットの手先の動作なら、X軸・Y軸・Z軸の座標で位置や向きを定められるようにプログラミング。連動する他の関節の動作も順番に覚え込ませます。
一通りのプログラムができたら、生産ラインを試験運転して製品を試作。「製品が正確につくられているか」「生産時間が計画よりオーバーしていないか」を確認します。その上で、ロボットごとの正確な位置を決定。無駄な動きを修正し、トータル時間を縮められたら、新車種の生産が開始できます。

対応可能ロボット

FANUC製 / YASKAWA製 / NACHI製

ティーチング実績

スポット溶接 / アーク溶接 / ハンドリング / シーリング / コンベアトラッキング / 2D,3Dビジョン


オフラインティーチング

パソコン上のバーチャルロボットにてティーチング作業を行います。

現場で実際にロボットを動かしてティーチングするのではなく、ロボットの姿勢をパソコンで3D表示しながらティーチングをすることも行っております。

対応可能シミュレーションソフト

ROBO GUIDE(FUNUCシミュレーションソフト) / Moto Sim EG,VRC(YASKAWAシミュレーションソフト)


ロボットデータの変換

ロボット更新時などにてロボットデータの変換を行います。

国税庁の産業用ロボットの寿命はおよそ10~15年と言われています。
ロボット更新を考える際に作業時間(タクト)などのことを考え、他社製のロボットへの更新を考えるという相談を受けることがあります。
メーカーでは自社のロボットのみの扱いとなるため、他社製へのロボット更新では互換性がないため、使用していたロボットデータを引き続き使用することは難しく、まっさらな状態からのスタートとなります。しかし、ロボット更新では、なるべくスムーズな作業が必要となります。

当社ではオリジナル技術を用いて、事前に初期設定のデータ構築し、現状プログラムを使用できるような変換データの構築を行います。
それにより、現地での作業を短縮することができ、お客様の要望であるコスト削減に応えることができています。

データ変換実績

FANUC ⇔ YASKAWA